インドネシア紀行の続きです。


2/21(木)森林・焼け跡サイト設置

雨期だというのにスコールも降らず、薄曇りであまり暑くもなく。森林および隣接する森林火災跡地でのガスフラックス測定用の設置のみで順調に終了。ついでにここでも窒素降下物測定用カラムを回収、交換。現場へは車で30分、そこからバイクで30分の移動といったところ。ロシア人だったらまず間違いなく車で突っ込むような道ですが、こちらの人は道が荒れるのを嫌ってバイクでの移動。昼過ぎに大学に戻る。他の2名が働いている(土壌水分の測定)あいだにちょっとした本業を済ませる。いつも現地調査に同行し、我々の居ない間に現地でのサンプル採取を取り仕切ってくれている人と状況確認&打ち合わせ。内容は、彼を主著とした投稿論文作成の進行状況とその後の展開について。この話は3〜4年前から浮かんでは消え、を繰り返し現在に至る。進行状況は予想通りはかばかしくないものの、今後に期待が持てるような、気が。しかしこれもいつもの展開か。。。要は、彼のやる気&状況次第。アクションを起こしてくれる人の後押しは出来るが、動かない人では面倒の見ようもないが今回はどうでしょう。とりあえずあとから現地入りするボスに報告、相談が必要。


2/22(金)森林・焼け跡サイト測定

前日設置した森林・焼け跡サイトでのガスフラックス測定。白く見えるのが測定用チャンバー。


前日、森林内に設置していた降下物カラムのうち、1つがくくりつけておいた棒ごと引き抜かれ、バラバラになった状態で発見される。野生動物の仕業だろうということになり、結構頑丈であった棒を引き抜くことができるような大きな動物はオランウータンしかいない、として満場一致でオランウータンによる被害と認定。当研究室ではこれまで各地で、牛、馬、鹿、キツネ、アリ、人間、と様々な動物により調査機器が壊されてきていますが、オランウータンは多分初めてでは。。。
大学に戻り、ガス分析など。終了後にこちらの偉い先生方と面談。センター長、農学部長と立て続け。まず聞かれるのはボスのスケジュール(いつパランカラヤに到着するのか)ばかり。こちらは学生とそれに毛が生えた程度のメンバーで明らかに格が違うものの、何とか色々と会話を試みる。それなりに、議論めいたことも少しは出来た、ような、気もしつつ終了。測定、分析自体は無事に終了したものの、大きな問題が発覚。帰国数日後に卒論発表を控えた4年生のノートパソコンがいかれたらしい。ハードディスクが壊れてしまったらしく、全くのお手上げ。どうしたものか。バックアップはポータブルのハードディスクにちゃんと取ってあったとのこと。偉い!でも発表準備はそれほど進んでいないらしい。。。とりあえず、健在な他の2名のパソコンを貸し出して急場をしのぐ事に。それにしても研究室関連の最近パソコンのトラブルが多い気が。


2/23(土)焼け跡サイト測定

2つ目の森林火災跡地でのガス測定。火災跡に優占しているシダ類のバイオマスを坪刈りで測定。森林系サイトは無事終了。翌日からは農地サイトでの測定。